【宿泊記】新湯温泉くりこま荘 絶品の岩魚丼が食べられる秘湯宿(宮城県栗原市)
魅力的な温泉が数多く存在する東北地方。東北最大の都市、仙台市を擁する宮城県も例外ではなく、鳴子温泉、秋保温泉、遠刈田温泉など、有名な温泉地を多く抱えています(以前、東鳴子温泉の旅館大沼を紹介しましたね)。
宮城県北部、活火山である栗駒山の麓に位置する栗原市も、知名度はそこまで高くないものの、温泉ファンを惹きつけてやまない秘湯が点在するエリアです。2022年の冬、栗原市の栗駒山の中腹にある新湯温泉くりこま荘に宿泊してきました。
温泉は勿論、名物の岩魚を使った食事も美味しい宿でした。この記事では冬の新湯温泉くりこま荘の様子、温泉、食事などについて紹介していきたいと思います。
栗駒山中腹にある新湯温泉くりこま荘
2022年の12月末、宮城県栗原市にある新湯温泉くりこま荘に宿泊しました。くりこま荘は岩手県、秋田県との県境に聳える栗駒山の中腹、標高約600mの高原にあります。
こちらが新湯温泉くりこま荘です。
麓ではほとんど雪は見られませんでしたが、ここは山の中腹。どっさりと雪が積もっていました。豪雪地帯特有の三角屋根が目立つ山小屋のような建物です。
宿に入ると出迎えてくれるのがツキノワグマとタヌキの剥製。これは秘湯ムードが高まります。
宿は2階建て。1階に食堂や大浴場、貸切風呂、そして2階に客室があります(一部の客室は1階)。
こちらがロビー。ソファーとテーブル、本が置いてあり、寛ぐことができます。灰皿もあったので、ここでは喫煙も可能なんだと思います。
新湯温泉くりこま荘の風呂
くりこま荘のお風呂を紹介します。くりこま荘には大浴場と貸切風呂があります。それぞれに内風呂と露天風呂が付いていますが、冬期は大浴場の露天風呂は閉鎖しているので要注意です。
大浴場
こちらがくりこま荘の大浴場です。
ご覧のように白く濁ったお湯がかけ流されています。白い濁り湯と聞くと、硫黄臭が強い温泉をイメージする方が多いと思いますが、こちらのお湯の匂いはそこまで強くはありません。
なお、大浴場は比較的コンパクト。4人が入るといっぱいになってしまうくらいの大きさなので、他の宿泊客が入っている場合は少し時間をずらして入浴するのが良いかと思います。
なお、先述したように、冬期は大浴場の露天風呂が閉鎖されるため、今回は露天風呂への入浴は叶いませんでした。
貸切風呂
館内には貸切風呂が1ヶ所あり、宿泊客のみが利用することができます。予約制ではなく、入口に掲げられている札で利用中かどうかを確認したうえで利用する仕組みです。
貸切風呂は内風呂と露天風呂に分かれています。貸切風呂の方の露天風呂は冬期も利用可能です。
こちらか貸切風呂の内風呂。洗い場が1ヶ所。湯船もギリギリ2人入れる程度の小さなもの。木製の湯船に白濁湯がゆるゆるとかけ流し。とても気持ち良いです。
そしてこちらが露天風呂。露天風呂は内風呂よりも広めで3~4人は入ることができる大きさ。外気温の影響もあるのか、内風呂よりは少し温めですが、特に寒さを感じずに湯浴みを楽しむことができました。
何よりも雪をまとった木々を眺めながら湯船に浸かることができるのが良いですね。屋根が設置されており、横殴りの雪が降らない限りは吹き込んでこない構造になっていました。
貸切の露天風呂はとても気持ち良かったので、滞在中2回利用させていただきました。
新湯温泉くりこま荘の食事
くりこま荘は食事も魅力。栗駒山麓では岩魚の養殖が行われており、くりこま荘では数々の岩魚料理を堪能することができます。
食事は夕食、朝食ともに1階ロビー隣の食堂でいただきました。
夕食
こちらがくりこま荘の夕食です。岩魚料理だけでなく山の幸、宮城県の名物が並びます。
こちらは岩魚のお造り。身がとても柔らかく、臭みは全く感じません。これは美味しい。
イノブタのしゃぶしゃぶ。イノブタと野菜をサッとしゃぶしゃぶして、ポン酢でいただきます。甘みがあって非常に美味しいお肉ですね~。ポン酢との相性も抜群です。
ムキダケ(左)とずんだ餅(右)。
ムキダケは「山のフカヒレ」とも呼ばれているキノコ。ムキダケは初めていただきましたが、どことなく貝のような食感で、とても美味しかったです。
ずんだ餅は言わずと知れた宮城県の名物。美味しくいただきました。
途中で登場した第2の岩魚料理、岩魚田楽。何やら竹細工のようなものにぶっ刺さった状態で提供されました。これは凄いインパクト。
見た目ばかりに目が行ってしまいますが、味も素晴らしかったです。焼かれた岩魚は身がしっとりしており、骨まで全て食べることができます。味噌の香ばしさに、ついつい酒のペースも進んでしまうのでした。。
というわけで、日本酒を追加注文。こちらは栗原市内の金の井酒造で作られている美山錦。私の故郷である長野県の米を使っているらしく、親近感からこちらを選びました。
最後に出てきたのがくりこま荘名物の岩魚丼。
岩魚や舞茸の天ぷらが山のように盛られています。既に腹八分目くらいでしたが、意外とアッサリしていてペロッと食べることができました。生でも焼いても揚げても美味しい岩魚、ポテンシャルが高いですね。
岩魚丼の隣には宮城県名物の油麩とうどんが入った汁物。油麩は麩とは思えないほどの食べ応えがあって好きなんですよね。
大満足の夕食でした!
朝食
こちらがくりこま荘の朝食です。
正統派の温泉旅館の和朝食という感じ。どのおかずもご飯が進むおかずばかりで、朝からおかわりしました。笹かまぼこが付いてくるのが宮城県らしいですね。
新湯温泉くりこま荘の部屋
くりこま荘のお部屋を紹介します。今回は2階の和室に宿泊しました。
こちらが今回泊まったお部屋。シンプルな感じの和室で、バス・トイレは共用です。テレビやWi-fiを使うことができ、特に不便することなく過ごすことができました。
新湯温泉くりこま荘へのアクセス
車でのアクセス
■東北道の若柳金成ICまたは一関ICから約50分
冬期はかなりの積雪があり、さらには路面が凍結するので要注意です。平野部で雪が無くても、中腹辺りから積雪量が凄いです。
公共交通機関でのアクセス
くりこま荘への公共交通機関はありません。マイクロバスによる送迎を行っているようです。詳細は宿に直接お問い合わせください、とのこと。
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|投稿:2023.01.22 | 最終更新:2023.01.22 |カテゴリ: 宮城県