甑島列島旅行記【1-4】甑大明神橋と鹿の子大橋を渡って中甑島へ
2022年7月17日(日) |
本日は甑島列島旅行の1日目。
甑大明神橋 上甑島と中島(無人島)を結ぶ橋
12:10
中甑集落から約2km。甑大明神橋が見えてきました。
上甑島と中甑島の間には中島という無人島があります。甑大明神橋は上甑島と中島とを結ぶ橋で、1994年に開通しました。
地図を見るとお分かりいただけると思うのですが、甑大明神橋は、岩を迂回するようにカーブを描く珍しい橋。後述しますが、この岩の上に建てられているのが、この橋の名前の由来にもなった甑大明神です。
歩いて橋を渡ってみました。確かに岩を避けるように橋が架けられているのが分かりますね。橋の中ほどに、岩を観賞するためのスペースが設けられているので、そこまで行ってみましょう。
なお、歩道がそれ程広くないうえ、橋がカーブしているので渡る際には車にご注意を。まぁ…交通量自体はかなり少ないですが…。
こちらが橋の名前の由来にもなった甑大明神。岩の上に鳥居が建っていますが、社殿は存在しません。この岩自体がご神体で、その名を「甑岩」と言うのだそうです。
そもそも「甑」とは、古代中国発祥の蒸し器のこと。その形に似ていることから、この岩を「甑岩」と呼ぶようになり、この岩の名前が甑島列島の由来になっているのだとか。「甑」自体を見たことがないため何とも言えませんが、確かに特徴的な形をした岩ですよね。気になる方は「甑」で画像検索をしてみてください。
甑大明神橋の袂にはカノコユリが群生していました。紅色の斑模様が目立つ美しい花ですね。僕が訪れた7月はカノコユリの最盛期ということもあり、島の各地でその姿を見ることができました。
鹿の子大橋 中島(無人島)と中甑島を結ぶ橋
12:30
上甑島と中甑島の間に浮かぶ無人島、中島を一分足らずで通り抜け、次なる橋、鹿の子大橋にやってきました。鹿の子大橋を渡り、中甑島に入った直後に駐車スペースがあったので、そこに車を停めました。
駐車スペースのすぐ近くにある鹿の子大橋展望所からは、美しいフォルムの鹿の子大橋を眺めることができます。どこか西洋の神殿を思わせるアーチ橋は、海峡の波をイメージして建造されたのだそう。
駐車スペースから海岸の方へ道が伸びており、下っていくと、鹿の子大橋を下からのアングルで見ることができます。非常に美しい橋なので、是非とも両方の角度から見てみてください。
平良集落 中甑島唯一の集落
12:45
中甑島唯一の集落、平良集落にやってきました。
こちらは平良集落にある平良漁港。かつては中甑島の玄関口として、フェリーも寄港していました。上甑島と橋で繋がれた現在では、小型の漁船のみが停泊する静かな漁港となっています。
平良集落のメインストリート。中甑島は人口200人足らずの小さな島ですが、平良集落に全人口が集中しているため、人口の割には立派な市街地が形成されています。
このような細い路地もあり、散策していて楽しい集落でした。
しかし散策していると、空き家が目につき、少し寂しい気持ちになりました。2005年には約400人もの人口を有した中甑島ですが、20年足らずの間に人口が半減してしまったようです。どの島にも過疎化の波が押し寄せているのをヒシヒシと感じますね…。
帽子山展望所から平良集落を眺める
13:05
平良集落から険しい山道を登り、帽子山展望所にやってきました。帽子山展望所は、甑大橋を見晴らせる木の口展望所へ向かう途中にあります(木の口展望所については次回、紹介します)。
こちらが帽子山展望所から眺めた景色です。眼下に平良集落、さらにその向こうには上甑島を望むことができます。
展望所から眺めると、平良港はほぼ360度を陸地に囲まれた港であることが分かります。それもそのはずで、平良港は元々は池だったようです。江戸時代に工事を行い、海と池を繋げることにより、港として整備したのだとか。帽子山展望所からは、かつての平良港の姿も伺い知ることができるのです。
次回はいよいよ甑大橋へ。中甑島にある木の口展望所、下甑島にある鳥ノ巣山展望所から甑大橋の絶景を楽しみます。
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|投稿:2023.03.23 | 最終更新:2023.03.23 |カテゴリ: 旅行記