甑島列島旅行記【2-2】甑列島一の秘境集落 内川内
2022年7月18日(月) |
本日は甑島列島旅行の2日目。この日は朝から下甑島に上陸し、下甑島北部の藺牟田地区(旧鹿島村)を巡りました。このまま南下し、旧下甑村だったエリアをドライブしていきたいと思います。
八尻展望所 下甑島の“くびれ”を一望する展望所
10:05
藺牟田地区から15分程南下し、脇道に逸れたところに八尻展望所があります。藺牟田地区からここまでの道のりは、地図を見ていただけると分かるように、下甑島の一番くびれた部分を通り、非常に険しいルートになっています。
こちらが八尻展望所。メインルートである県道から外れている、穴場の展望所です。アクセスするには林道を700m程進む必要がありますが、そこまで狭い道というわけではありません。
こちらが八尻展望所からの景色です!
先述した下甑島の“くびれ”の部分を眺めることができます。向かって奥が旧鹿島村、八尻展望所がある手前側が旧下甑村です。幅100m足らずの鋸のような陸地が、辛うじて両地区を繋いでいます。非常に狭いうえに険しく、よくぞこの場所に道路を通したなぁという印象。
かつてはこの険しい区間を抜ける道路は無く、鹿島村と下甑村との往来は、同じ島でありながら海上交通に頼らざるを得ない状況でした。1982年の県道の開通し、ようやく両村が陸路で結ばれたのです。
この険しい地形を目の当たりにすれば、納得できる状況ですね。
下甑島の玄関口、長浜港
10:25
下甑島中央部にある長浜港に到着しました。2023年4月から、下甑島北部の鹿島港にフェリーが寄港しなくなり、下甑島唯一の寄港地となっているのが長浜港です。
こじんまりとした長浜港の待合所。中には下甑島の観光案内所と喫茶店があります。このあたりは昼食が食べられる飲食店も少ないので、ここでランチという選択肢もアリでしょう。
長浜港から見た長浜地区の街並。
下甑島には北から藺牟田、長浜、手打という大きな集落がありますが、長浜地区が最も多くの人口を抱える地区。宿泊施設も多くあるので、下甑島観光の拠点にもピッタリと言えるでしょう。
甑島列島随一の秘境 内川内地区
11:15
長浜港から山道を走り続けること約30分。山奥にある内川内集落にやってきました。内川内集落は、下甑島の西側の標高250m前後の山中に位置する集落。周囲には他の集落は一切無く、「何故こんなところに家が?」という場所に数軒の民家が身を寄せ合うように建っています。
内川内集落の入口にはバス停。かなり本数は少ないですが、内川内集落にも長浜港からバスで訪れることができます。
内川内集落を歩いてみました。
甑島列島の集落は標高10m以下の場所に集中しているのですが、ここ、内川内だけは標高約250mの高所に位置しています。かつて、甑島西海岸沿いにある瀬々野浦地区の住民が、この地に移り住んだのが始まりと言われています。当時は石材やコンクリートを船で運び、標高差250mを担ぎ上げたのだとか…。当時の住民、凄すぎる…。
深い森に飲み込まれそうな内川内の家々。遥か眼下には東シナ海。
この内川内集落と東シナ海の間には、内川内の滝という大きな滝があり、集落からも耳を済ませば水の音が聞こえるのだそうです。残念ながら今回はまったく水音には気が付きませんでしたが…。海から眺めると、内川内の滝の姿を見ることができるそうです。
次回は一気に下甑島の最南端へ。手打地区を巡りたいと思います。
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|投稿:2023.05.14 | 最終更新:2023.05.14 |カテゴリ: 旅行記