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【宿泊記】湯ノ花温泉「民宿かじや」 共同浴場も巡ってみた(福島県南会津町)

民宿かじや

福島県南会津町

その名のとおり会津地方の南部に位置しており、会津高原たかつえスキー場木賊温泉など、首都圏から比較的近いながらも秘境感が楽しめる地域です。そんな南会津町の南西部、平成の大合併前は舘岩村であったところに湯ノ花温泉という小さな温泉地があります。

2023年の冬、僕は湯ノ花温泉にある民宿かじやに宿泊しました。

奥会津らしい素晴らしいお宿だったので、今回は民宿かじやの魅力、食事などについて紹介します。

なお、民宿かじやを初めとして、湯ノ花温泉にある多くの宿には温泉は付いていません。その代わりに湯ノ花温泉には4つの共同浴場があり、宿泊客はそちらが利用可能なのです。この記事では湯ノ花温泉の共同浴場についても併せて紹介したいと思います。






湯ノ花温泉にある「民宿かじや」

民宿かじや

こちらが今回宿泊した、湯ノ花温泉の民宿かじや

奥会津らしい傾斜がキツい重厚な屋根と、純和風な造りが印象的なお宿です。古臭いということは全く無く、玄関をくぐると、ピカピカに磨かれた木目調の床、階段が目に飛び込んできました。


民宿かじや

8畳程の広さのシンプルな和室。部屋の真ん中にはコンパクトなコタツがありました。寒い時期に宿泊したのですが、これは嬉しいですね。なんだか祖父母の家に泊まりにきたような感覚に陥ります。

洗面所、トイレ、風呂は共同ですが、最低限のものは揃っており、特段の不便はありませんでした。なお、今回は入浴は後述する共同浴場で済ませたので、民宿のお風呂は利用しませんでした。




民宿かじやの夕食

民宿かじや

こちらが民宿かじやの夕食です。

メインは川魚の王様、イワナ。その他にも山の幸を使った手の込んだ料理が出されました。


民宿かじや

イワナのフライ

見てください、この大きさ。アジフライくらいの大きさがあるイワナのフライです。衣はサクサク、身はシットリとしていて絶品です。


民宿かじや

口の中でとろけそうな程柔らかいイワナの刺身(左)。こちらは説明は不要でしょう。美味しくないわけがありません。

そして他ではなかなかお目にかかれないイワナのなめろう(右)。イワナのネットリとした身に薬味と味噌の風味が加わり、最強のおつまみに…!温泉に入る予定があったのでビール一杯で我慢しましたが、これは日本酒に合うやつですね。


民宿かじや

こちらはウド。シャキシャキとした食感で、普段食べているウドとはちょっと違う感じ。味噌ダレにつけていただきます。


民宿かじや

〆は裁ちそば。つなぎを使用しない奥会津地方独特の製法で作られるそばで、民宿かじやのご主人による手打ちなんだそう。

風味が豊かなそばで、おかわりをしたくなるほど美味しい一杯でした。


民宿かじや

なお、夕食、朝食ともにご覧のような囲炉裏があるお部屋でいただきます。囲炉裏ではイワナの骨が炙られていました。ドリンクメニューにはイワナの骨酒もあるようなので、興味がある方は是非とも注文してみてください。




民宿かじやの朝食

民宿かじや

こちらが民宿かじやの朝食です。

ご飯が進むおかずが並ぶ正統派の旅館の和朝食といった感じ。具沢山のお味噌汁、野菜の煮びたしなど、朝からとても手が込んでいるメニューばかりでした。

そして特筆すべきはハート形の目玉焼き!遊び心もあり、朝から楽しい気分になりました。




湯ノ花温泉の共同浴場巡り

民宿かじや

先述しましたが、民宿かじやのお風呂は温泉ではありません。

宿泊客はご覧のような「宿泊入浴券」を購入することができます。こちらの入浴券で、湯ノ花温泉にある4つの共同浴場を利用することができるのです(宿泊日の翌日まで有効)。


民宿かじや

また、民宿かじやではシャンプー、リンス、ボディーソープが入ったお風呂セットを借りることが可能です。僕も共同浴場へ出かける際にお借りしました。

4つの共同浴場はいずれも民宿から徒歩圏内にあるので、歩きで行ってみることにしました。


弘法の湯(男女別)

民宿かじや

弘法の湯は民宿かじやから徒歩5分くらいの場所にある共同浴場。湯ノ花温泉にある4つの共同浴場の中では一番規模が大きな浴場です。


民宿かじや

浴室はコンクリート打ちっ放しという無骨なもの。湯船には無色透明のお湯がドバドバとかけ流されています。匂いはあまりしないですが、ピュアなお湯でとても気持ち良いですね。

なお、4つの共同浴場では唯一、シャワーが設置されています(シャンプーなどのアメニティはありません)。体を洗うならここが良いでしょう。




湯端の湯(男女別)

民宿かじや

続いて紹介するのが湯端の湯。湯ノ花温泉の集落の南端付近にあり、民宿かじやからは徒歩で6~7分程。こちらには男女別の浴室の他に地元民専用の浴室が存在します。

こちらも弘法の湯と同じように、コンクリート造りの浴室。無色透明のお湯がかけ流されていました。




石湯(混浴)

民宿かじや

湯ノ花温泉で最も有名な共同浴場が石湯

川辺に建つ簡素な掘っ立て小屋のような浴場。巨大な岩が小屋にめり込んでいる…というよりも巨大な岩がある場所に小屋を建てたというなかなか強烈な外観をしています。

こちらは混浴の共同浴場。地元民で賑わっていた弘法の湯や湯端の湯とは違い、利用者が少なめなようなので、終始貸切状態でした。


民宿かじや

民宿かじや

浴室の中にはあの巨大な岩。木の壁が巨岩の形にくり貫かれており、見事に岩が浴室の壁を貫通している形になっています。この石湯にとって、この岩はご神体のようなものなのかもしれません。

肝心のお湯は激熱!岩の隙間から熱めのお湯がどんどん注がれており、なかなかの温度になっていました。幸いにも小屋の中には水道とホースが用意されているので、加水を行ったうえで風呂桶でお湯をかき混ぜ、ようやく入浴することができました。かなり熱いですが、お湯は新鮮で最高でした。


民宿かじや

衝立を挟んで東側(川側)には、もう1つ湯船が存在します。メインの浴槽から溢れたお湯が、床に刻まれた水路を通ってこちらの小さな湯船に流れ込む形になっています。

そのため、こちらの湯船の方が温度は低め。メインの浴槽が熱すぎて入れない場合は、こちらに入浴するのもおススメです。ただし、1人しか入浴できないくらい小さな湯船なので、譲り合って利用するようにしましょう。


天神湯(混浴)

民宿かじや

最後に紹介するのが天神湯。民宿かじやに最も近い共同浴場で、徒歩2分くらいの近さです。

残念ながら天神湯は、何度か足を運んだのですが、清掃中、お湯を溜めている最中に当たってしまい、入浴することは叶いませんでした。清掃は当番制らしいのですが、ボランティアなので、当番の方によって微妙に清掃時間が違うとのこと。地元民が優先の共同浴場なので、この辺りは仕方ない面はありますね。




民宿かじやへのアクセス

東北道西那須野塩原ICから国道400号、国道121号、国道352号線等を経由して約1時間20分

東北道白河ICから国道289号、国道121号、国道352号線等を経由して約1時間30分



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|投稿:2023.06.20 | 最終更新:2023.06.20 |カテゴリ: 福島県

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