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大東諸島旅行記【序章】大東諸島の魅力・行き方

大東諸島

2023年のGW、沖縄県の大東諸島を旅してきました。

これまで沖縄県の離島は何回か訪れましたが、大東諸島は未踏でした。大東諸島と言えば、台風が来るたびに「台風〇号は南大東島の300km南をゆっくりと進んでいます」というアナウンスが流れ、名前くらいは聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

そんな知名度は高めながら、どんな場所なのかはイメージが湧かなかった大東諸島。まとまった休みがとれるGW、満を持して行ってみることにしたのです。

この記事では、大東諸島の旅行記を始める前に、大東諸島の魅力やアクセス方法などについて紹介したいと思います。






大東諸島とは?

大東諸島

大東諸島は沖縄本島の約300km東、奄美大島の約300km南東に位置しています。2つの有人島と1つの無人島以外、数百kmにわたって陸地が存在しない、国内屈指の絶海の孤島です。


大東諸島

大東諸島周辺を拡大してみましょう。

大東諸島には南大東島北大東島という2つの有人島があります。行政区域としては、それぞれ南大東村北大東村という2村に分かれています。両島の間は7~8km程しか離れていないのですが、その間に横たわる海域は1000m以上の深さがあり、簡単に行き来することができません。

南大東島の方が人口、面積ともに大きめ。山手線の内側の半分ほどの広さの島に約1,200人が暮らしています。一方の北大東島は人口、面積ともに南大東島の半分以下の小さな島です。

なお、南大東島の約150km南には大東諸島第3の島、沖大東島があります。かつてはリン鉱石の採掘で栄え、約2,000人もの人口を誇った沖大東島ですが、1945年に鉱山は閉山。現在は無人島になっているどころか、アメリカ海軍の射爆場になってしまっており、上陸することすらできなくなっています。




大東諸島の魅力

大東諸島の魅力を紹介します。

沖縄の離島の大きな魅力の1つに美しいビーチを挙げる方も少なくないでしょう。沖縄の場合、大体どの島へ行っても美しいビーチが待っているものですが、大東諸島はビーチが皆無と言っても過言ではありません。島の周囲は険しい崖に囲まれ、海水浴を楽しめるようなビーチはほとんど存在しないのです。そんな特殊な環境下にある大東諸島は、沖縄の離島の中でもかなり玄人向けの島と言えるでしょう。

…とはいえ、大東諸島は他の島々とは一味違った魅力があるのです。


大東諸島

信じられないくらいの群青の海は、大東諸島の魅力の1つ。他の沖縄の島々とは一線を画す、深く吸い込まれそうな程の青さは、旅人の間で「大東ブルー」とも呼ばれ、憧憬の対象となっています。

そんな青い海を港から見られるのです。




大東諸島

2つの島々を取り巻く特殊な歴史や地形もまた、大東諸島の魅力と言えるでしょう。

人々が住み始めて100年程度しか経っていない大東諸島。南大東島は製糖業により発展、北大東島はリン鉱業により発展した後に製糖業へと移行しました。そのような歴史的背景から、両島は「島全体がサトウキビ畑」と言っても過言ではないほど、大規模なサトウキビ畑が広がっています。また、北大東島ではリン鉱業の名残を後世に伝える遺構を見ることができます。

地理、地学的な点から見ても、両島ともに、サンゴ礁が隆起して誕生した、元々はニューギニア近海で誕生して長年かけて現在の場所まで移動してきたという、特殊な過去を持っています。そんな特殊な島の成り立ちを物語るような鍾乳洞や大地の裂け目を見ることもできるのです。


大東諸島

他の沖縄の島とは異なる独自の歴史を歩んできた大東諸島は、食文化も独特。

沖縄そばをルーツに持つ大東そばだけでなく、伊豆諸島の島寿司をルーツに持つ大東寿司が島の名物。大東諸島への開拓団は八丈島からやってきたという経緯から、沖縄と伊豆諸島の食文化が融合し、独自の食文化が形成されているのです。

また、ナワキリ(正式名:クロシビカマス)という深海魚も大東諸島ならではの食材。食べているのは国内でも僅かな地域のみなので、大東諸島を訪れたら是非とも食べてみてください。




大東諸島へのアクセス方法

大東諸島へのアクセス方法について紹介します。大東諸島へのアクセスは飛行機かフェリーの2択です。

飛行機でのアクセス

大東諸島

大東諸島へのアクセス方法として、最も一般的なのが飛行機によるアクセス。北大東島、南大東島ともに空港があり、基本的に毎日那覇空港からの便が運航されており、所要時間は約1時間です。

ただ、運航の仕方がやや特殊なので注意が必要です。


大東諸島

那覇空港と大東諸島を結ぶ航路は上の図のように、午前および午後に1往復ずつ設定されています。

午前中の便は単純に那覇空港と南大東空港を往復する便

午後の便は那覇空港、北大東島空港および南大東島空港を三角形に結ぶ便です。

初見殺しなのが、この午後の便。こんな運航形態を採っているところは、国内ではここが唯一です。本土から大東諸島への距離が遠いうえ、利用者数もそこまで多くないため、両島へ往復の便を飛ばすよりも効率良く両島に寄港する三角形の運航形態が採用されたのでしょう。

さらにややこしいのが、寄港の順番が曜日によって変わること。ある曜日は那覇→北大東→南大東→那覇、ある曜日は那覇→南大東→北大東→那覇という具合に、時計回りか反時計回りか、曜日によって逆転するのです。旅程を立てる際には、曜日によって変わる寄港順を念頭に置いておく必要があります。


大東諸島

ちなみに予約する際には注意が必要。三角形の運航形態の便を予約する場合、一区間(上の図の例だと、那覇→北大東島、南大東島→那覇)の予約の場合はJALのサイトから予約可能なのですが、二区間(上の図の例だと、那覇→北大東島→南大東島、北大東島→南大東島→那覇)の場合はJALのコールセンターに電話をする必要があります。なお、三角形の運航形態をしている関係上、一区間でも二区間でも同じ運賃で利用することが可能です。




フェリーでのアクセス

飛行機よりもさらに上級者向けなのがフェリーです。那覇の泊港と大東諸島の両島の間を大東海運フェリー「だいとう」が結んでいます。

週に1往復程度のみ、那覇から大東諸島まで15時間かかる、運航日が決まるのは約1ヶ月前、海が荒れれば運航日が延期になる…。一般的な社会人にとっては、フェリーに乗ること自体、かなりハードルが高いことだと思います。

運航スケジュールや運賃などは、大東海運の公式サイトをご確認ください。


大東諸島
※大東海運のサイトより

飛行機と同様にフェリーもまた、便によって先に着く島が異なります。15時間かけて大東諸島へ到着したフェリーは2日かけて両島に2回ずつ寄港し、再び15時間かけて那覇へと戻ります。

今回は旅程の都合上利用しませんでしたが、フェリーの方が圧倒的に安いので、時間に余裕があり、船酔いをしない方にはおススメです。さらにフェリーで大東諸島を訪れた場合、他の島では決して体験できない方法で上陸することになります。詳しくは「大東島 クレーン」で検索してみてください。

私はタイミングが悪く、見ることすらできませんでしたが、驚くような方法で上陸することが可能です。




今回の旅の行程

大東諸島

旅程とザックリとした金額(金額は大人2人分)はこんな感じ。

今回はGWを利用して4泊5日の旅程を組みました。北大東島に1泊、南大東島に2泊する計画です。北大東島はレンタサイクルで、南大東島はレンタカーで巡ったのですが、結果的に割とゆったりと巡れる日程となりました。

また、南大東島では池をカヌーで巡るツアーやナイトツアーに参加しました。現地の方が案内するツアーに参加することで、より貴重な体験ができた気がします。

それでは次回の記事から、旅行記を開始したいと思います。大東諸島への旅をしようと考えている方の参考になれば幸いです。


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|投稿:2023.07.04 | 最終更新:2023.07.04 |カテゴリ: 旅行記

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