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大東諸島旅行記【北大東島編②】西港と燐鉱石貯蔵庫跡

大東諸島

2023年5月4日(木)

那覇空港から琉球エアーコミューターのプロペラ機に揺られ、南大東島を経由して、絶海の孤島、北大東島にやってきました。島に着いたのは15時過ぎでしたが、北大東島での滞在時間は24時間程しかないので、夕食の時間まで島内を散策することにしましょう。

今回宿泊するハマユウ荘ではレンタカー、レンタルバイク、レンタサイクルの取り扱いがあります。北大東島はそこまで大きな島ではないので、電動アシスト付き自転車を借りることにしました。台数がそこまで多くないので、利用の場合は予約しておくことをおススメします。


大東諸島

まずは島の西へ向かいます。ハマユウ荘から西へ約1km、北大東島の西側にある港地区に到着しました。役場や小中学校がある中野地区に次いで、住民が多いエリアです。ここには島唯一の郵便局や、島に2軒ある宿泊施設の1つ、民宿二六荘があります。

フェリーで北大東島を訪れる場合、島の西部にある西港から上陸するのが一般的です(波や風の状況によっては北港や江崎港に着岸する場合もあります)。西港近くにある港集落は、北大東島の海の玄関口とも言えるでしょう。




旧西港 急な下り坂を下った先にあるかつての港


16:10
旧西港に到着しました。こちらは、かつて北大東島の主要港として栄えた港で、現役の西港のすぐ北側にあります。


大東諸島

こちらが旧西港です!

旧西港へのアプローチは、大海原に転がり落ちていくような急坂!かの有名なゆずの名曲のように、自転車のブレーキをいっぱいに握りしめて、ゆっくりゆっくりと下っていきます。そうでもしないと、そのまま海にダイブしてしまいそう…。


大東諸島

旧西港から眺めた太平洋。

港にしては岸壁が異様に高く、縁に立って海を見下ろすと足がすくんでしまうほど。遮るもののない大海原に位置しており、日ごろから高波に洗われる危険があるので高く造られているのでしょう。

それにしても海が信じられないほど青いですね。沖縄の他の離島とも異なる、深い青色。多くの旅人から「大東ブルー」と親しまれている青さです。


大東諸島

旧西港から南方を望むと、現在の西港、そして海の向こうには南大東島の平坦な島影がうっすらと見えていました。


大東諸島

こちらが旧西港荷揚げ場跡

かつては船は沖合に停泊させ、停泊させた船から小船で荷物や人を運び、この場所から島に揚げていたのだそうです。所謂「艀(はしけ)」というものですが、現在では国内から艀は姿を消しています。




燐鉱石貯蔵庫跡 西港裏にあるかつての繁栄の名残

大東諸島

旧西港のすぐ内陸側には、燐鉱石貯蔵庫跡があります。非常に目立つ存在なので、西港を訪れた人は、嫌でも目にすることになるでしょう。北大東島最大の見どころと言っても過言ではありません。

石造りの壁のような遺構、そしてコンクリート造りのトンネル跡が目を引きます。このトンネルの中を、燐鉱石を積んだトロッコが通っていたのだそうです。

トンネルは風化が進んでおり、崩れている箇所がいくつもありました。トンネルの手前にはロープが張られていたので、立ち入りは遠慮しておきました。


大東諸島

こちらがトンネルの出口に当たる部分。まるで古代遺跡のような美しさ。

ここから燐鉱石を満載したトロッコが出てきて、沖で待つ船に鉱石を積みこんでいました。


大東諸島

こちらが現地の看板に掲載されていた当時の様子です。何本ものレールがカーブを描き、トンネルから海の方へ向かっていたのが分かります。


大東諸島

トンネルの内部はこんな感じ。所々、天井に穴が開いています。この穴から燐鉱石を流し込み、トンネル内を通るトロッコに積んでいたんですかね。


大東諸島

レールは海上に迫り出した桟橋まで伸びています。この桟橋の先端からじょうごホースを使って、鉱石を船に積みこんでいました。桟橋もかなり風化していそうな雰囲気だったので、さすがに先端に行くのはやめておきました。


大東諸島

燐鉱石貯蔵庫周辺を散策してみましたが、レールの跡らしきものをいくつも見かけました。よく見ると、通常の鉄道よりも幅が狭いレールであることが分かります。まさに小さなトロッコがここを走っていた証と言えるでしょう。

このように、往時に思いを馳せながらゆっくりと遺構を散策するのが、非常に楽しい時間でした。




西港公園 北大東島の玄関口を見下ろす公園

大東諸島

旧西港のすぐ近く、西港の裏手にある西港公園に立ち寄りました。

非常に綺麗に整備された公園。ベンチや東屋、公衆トイレが完備されており、休憩には最適です。


大東諸島

西港公園からは北大東島の玄関口の1つである西港を見下ろすことができます。なんて鮮やかな青い海!群青色の「大東ブルー」を心行くまで堪能しました。


次回は北大東島の西海岸の見どころ、上陸公園北大東漁港を巡ります。


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|投稿:2023.07.19 | 最終更新:2023.07.19 |カテゴリ: 旅行記

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