大東諸島旅行記【南大東島編⑤】シュガートレインの跡地を巡る
2023年5月6日(土) |
大東諸島旅行の3日目。
本日は1日南大東島をドライブします。南大東島を巡るうえで、是非とも注目していただきたいのが、シュガートレインの跡地です。
シュガートレインとは、かつて南大東島に存在していたサトウキビを運搬するための鉄道。南大東島の製糖業を一手に担っていた大東糖業が所有していたシュガートレイン。最盛期(1920~30年代)には島の隅々まで何本もの路線を有し、その延長は約27kmを誇っていました。
そんな南大東島の製糖業を影で支えたシュガートレインですが、1983年に廃止され、トラックによる輸送に切り替えられました。
廃止から約40年が経つシュガートレイン。南大東島の数か所でその跡地を見ることができます。南大東島のドライブをする中で、シュガートレインの跡地を巡ることにしました。
ふるさと文化センターで当時の車両を見学
8:40
最初に立ち寄ったのは南大東島地方気象台のすぐ隣にあるふるさと文化センター。南大東島の歴史を知ることができる施設ですが、センターの前には当時の車両が展示されています。
こちらがかつて南大東島を走っていた車両です。
線路の幅が在来線よりも30cm程狭いため、車両もコンパクト。可愛らしい車両です。基本的にはサトウキビの運搬に利用されていたのですが、島民の移動や生活物資の運搬にも利用されていたそうです。
車両を見たので、今度は島内に残るシュガートレインの線路跡を見に行きましょう。
シュガートレインの線路跡を巡る
島内に現存するシュガートレインの線路跡は4ヶ所。場所に関しては、空港で貰えるパンフレットに載っている他、Googleマップにも掲載されているため、それらを活用しながら巡るのがおススメです。
まず最初に訪れたのは、村中心部から東へ1.5km程の場所にある線路跡。目印はないので、Googleマップを頼りに辿りつきました。
サトウキビ畑のど真ん中に存在する線路跡。パッと見た感じ、鉄製の門のレール。言われなければ、ここに鉄道が通っていたなんてことは分からないかもしれません。
この線路より西側の跡地は藪に、東側の跡地はサトウキビ畑になってしまっていました。40年という年月の長さを感じますね。
先ほどの線路跡から700m程北東に向かった所にも、シュガートレインの線路跡があります。
こちらの線路跡には、案内板と花壇まで整備されており、ちょっとした名所のようになっていました。花壇がプラットフォーム、案内板が駅名標に見立てられているのかどうかは分かりませんが、何となく駅っぽく見えますね。
航空写真で見てみると、この辺りは線路があった場所が藪になっており、線路が大体どんなルートを通っていたのか、推測することができます。
次にご紹介するのは、島の北部にある線路跡。
こちらは道路を斜めに横切るようにして線路が残されています。線路は目の前の民家の庭先を掠めているようです。廃線好きだったら是非とも住んでみたい物件かも…。
案内板によると、この場所はかつての集積場の跡だったようです。収穫されたサトウキビがこの場所に集められ、貨車に積まれて製糖工場に運ばれていたのでしょう。
最後に紹介するのは、中心市街地の北西部に位置する線路跡。
南大東島を一周する沖縄県道182号線の路肩にひっそりと存在しています。一応案内板と花壇が整備されていますが、線路跡は目立たないですね。多くの人の目に触れる場所にはありますが、気付かずに通り過ぎる方も多いのではないでしょうか。
以上、南大東島で見られるシュガートレインの線路跡4ヶ所を紹介してきました。観光地として整備されているわけではありませんが、線路跡を見て、当時の様子に思いを馳せるのもおススメです。ドライブのついでに巡ってみてはいかがでしょうか。
次回は南大東島ならではの見どころ、海軍棒プールとバリバリ岩を紹介します。
ブログランキング参加中!クリックで応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
大東諸島旅行記【南大東島編⑦】大東そば いちごいちえで大東そばと大東寿司を食べる
-
大東諸島旅行記【南大東島編⑥】海軍棒プールとバリバリ岩
-
大東諸島旅行記【南大東島編⑤】シュガートレインの跡地を巡る
-
大東諸島旅行記【南大東島編④】日の丸山展望台と南大東島地方気象台
-
大東諸島旅行記【南大東島編③】南大東島の居酒屋「なすび」で呑む
-
|投稿:2023.10.01 | 最終更新:2023.10.01 |カテゴリ: 旅行記