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【宿泊記】東鳴子温泉 旅館大沼 貸切露天風呂が魅力の湯治宿(宮城県大崎市)

旅館大沼

2022年の年始、宮城県の鳴子温泉郷に泊まりました。

鳴子温泉郷と言えば、東北地方を代表する温泉地。宮城県と山形県の県境付近に位置し、鳴子温泉東鳴子温泉川渡温泉中山平温泉そして鬼首温泉の5つの温泉で構成されています。

鳴子温泉郷の魅力は、何といってもバラエティに富む泉質。温泉の泉質は11種類に分類されますが、鳴子温泉郷にはそのうち9種類もの泉質の温泉が湧出しています。まさに温泉マニア垂涎のエリアなんです。




今回宿泊したのは東鳴子温泉にある旅館大沼


旅館大沼

東鳴子温泉は鳴子温泉駅の一駅隣の鳴子御殿湯駅周辺に広がる静かな温泉地。大規模な旅館が建ち並ぶ鳴子温泉とは趣が異なり、小さな旅館や湯治宿が建ち並ぶ鄙びた雰囲気が魅力的な温泉地です。

旅館大沼は湯治宿の雰囲気を残しつつ、新しさも取り入れた宿として高い人気を持つ旅館。この記事では、東鳴子温泉の旅館大沼に宿泊した時の記録…、特に温泉や食事について紹介していきたいと思います。






東鳴子温泉 旅館大沼

旅館大沼

旅館大沼は、東鳴子温泉の中では比較的規模が大きな旅館。こちらの写真は、角度の関係で2階建てに見えますが、実は4階建ての旅館です。創業は1910年。相当歴史がある旅館ですが、古さを残しつつも現代風にリフォームされており、快適に泊まることができます。

ただし、エレベーターがないので、予約をする際には要注意です。


湯治宿としての性格も併せ持つ旅館大沼。食事付きのプランだけでなく、素泊まりで共同の台所を利用できる自炊湯治プランもあります。今回は食事の付く「一汁八菜・仙台牛の陶板焼き付」のプランを選びました。食事付きのプランも様々なプランがあるので、好みに合わせて選びことができますよ。

それでは次の章から、旅館大沼の温泉そして食事などについて解説していきます。




貸切露天風呂「母里の湯」

最初に紹介したいのが、旅館大沼で最も人気が高い貸切露天風呂「母里の湯」。

母里の湯に関して、注意していただきたい点があります。それは宿泊プランによっては母里の湯を利用できないプランがあること。僕は予約サイトから予約をしましたが、注意書きに書いてある場合がありますので、よく確認のうえ予約をする必要があります。


また、母里の湯は完全予約制。僕はチェックインの時に利用予約しました。完全予約制である理由は、母里の湯が貸切であるだけでなく、旅館から500m程離れた場所にあるため。車による送迎が発生する関係上、予約が必須というわけですね。…というわけで、チェックイン後の17時半から母里の湯を予約しました。


旅館大沼

17:25頃、利用時間の5分前にロビーに集合し、ワンボックスで母里の湯まで送っていただきます。訪れた日は雪がかなり積もっていたためか、出かける際に長靴を貸してくれました。

ワンボックスは夜の温泉街を走り抜け、途中で細い山道に入り、母里の里に到着しました。


旅館大沼

こちらが母里の湯の建物。雪が深く積もっていることも相まって、山奥の秘湯に来たような感覚。宿から車で2~3分とは思えません。

送迎してくれた方が建物の鍵を開けてくれました。「30分後に迎えに来るのでごゆっくりお楽しみください」。

よし!楽しむぞ!


旅館大沼

こちらが貸切庭園露天風呂、母里の湯です!

感動のあまり、しばし絶句。貸切とは思えない程広々とした露天風呂。脱衣所も半露天となっており、脱衣所から母里の湯の全てが見通せます。

湯船にはツルツルとした肌触りのお湯がかけ流し。東鳴子らしい油臭漂うお湯で、いかにも肌に良さそう。比較的熱めのお湯ですが、外気が冷たいのでちょうど良い塩梅ですね。浸かっては、少し外で休むということを繰り返しながら30分間を過ごしました。


旅館大沼

持ち時間が終わる頃、再び送迎車がやってきます。それまでは、浴室の近くにある待合室で過ごすことが可能です。待合室には暖房が効いているので、湯冷めの心配はありません。

送迎付きで、こんな極上のお湯に入ることができて、本当にありがたい限りですね。




旅館の館内で湯巡りが可能

旅館大沼には、離れにある「母里の湯」に加え、7つのお風呂があります。内訳としては、混浴の大浴場と女性専用風呂がそれぞれ1ヶ所ずつ、貸切風呂が4ヶ所(うち1ヶ所は蒸気風呂)、足湯が1ヶ所となっています。館内で湯巡りを楽しむことができるのです。

そのうち、足湯露天風呂「石割の湯」は冬期間は残念ながら利用不可。また、僕は男性なので当然女性専用風呂の「天女風呂」は紹介することができません。

これらを除いた5ヶ所のお風呂を紹介したいと思います。


大浴場 「薬師千人風呂」

旅館大沼
※写真は旅館大沼の公式サイトより。

旅館大沼のメインの浴室は、大浴場「薬師千人風呂」。

こちらは一番大きな浴室であり、また混浴の浴室となっています。19:30から21:00までは女性専用時間です。

1階にある脱衣所から階段を数段下りた所に湯船があるため、実質的には「半地下にある」と言えるでしょう。浴室の真ん中に大きな湯船がドドンと鎮座しています。湯船の底からお湯が注がれており、こちらも油臭のするお湯をかけ流しで楽しむことが可能です。

窓側にお地蔵さまがあったり、壁に天女の絵が描かれていたり、どこか神秘的な雰囲気が漂う浴室。天女の絵は、1996年にこの旅館に滞在した高橋典子さんの手によるものなのだそうです。





赤湯 「灯りの湯」

旅館大沼

1階にある貸切風呂、赤湯「灯りの湯」。「薬師千人風呂」とは廊下を挟んだ向かい側にあります。旅館大沼の中では最もこじんまりとした浴室。湯船の大きさとしては1人で入浴するのに適していると思います。

なお、「母里の湯」以外の貸切風呂は予約不要。利用する際は、扉の前にスリッパを置き、内側から鍵をかけましょう。


芳香浴 「ふかし風呂」

旅館大沼

1階には一風変わった貸切風呂、「ふかし風呂」があります。こちらはお湯に浸かるのではなく、温泉で温められた床に寝転がって温まるための部屋。浴衣を着たまま利用します。

「風呂じゃないし、ここはパスでも良いかなー」と思いましたが、せっかくなので利用してみました。

正直あまり期待していなかったのですが、これがめちゃくちゃ気持ち良いのです!ぬくぬくの床に横たわると、身体の芯からポカポカになる感じ。アロマの効果もあってか、あっという間に睡魔に襲われます。「パスでも良いか」と一度でも思ってしまった自分を恥じつつも、滞在中3回も利用してしまいました。

なお、汗だくになり、浴衣が濡れてしまった場合は交換してくれるとのことです。




備長炭浴槽 「陽の湯」

旅館大沼

4階にも2つの貸切風呂があります。その名も「陽の湯」と「陰の湯」。こちらの貸切風呂はどちらも人気が高いらしく、いつ行ってもどちらかの浴室は使用中でした。夜の遅い時間帯や早朝が狙い目だと思います。


旅館大沼

まずは「陽の湯」を紹介します。

こちらは竹炭を練り込んだという真っ黒な木の浴槽が特徴。黒い竹炭の浴槽は、落ち着いた雰囲気を演出することに加え、とても肌にも良いのだそうです。

この浴室の窓は南東側にあり、日の光がよく差し込むことから「陽の湯」と名づけられたのだとか。左側に写っている木の壁に開けられた丸い穴も、太陽をイメージしているのでしょう。

ちなみにこちらの浴室からは、旅館のすぐ裏を通る陸羽東線の線路を見ることができます。鉄道が好きな方は、列車が通る時間を見計らって入浴するのもおススメです。


薬石浴槽 「陰の湯」

旅館大沼

一方こちらが「陰の湯」。「陽の湯」とは逆で、北西に位置していることが名前の由来ということでしょう。壁には三日月を思わせる穴が開けられており、設計者のセンスを感じます。

こちらの湯船には、古くから薬効が高いと言われている薬石や水晶が埋め込まれています。「薬石」という言葉自体を初めて聞きましたが、体の痛みなどに効くのだとか。


この浴室からも陸羽東線を見ることができるので、こちらも鉄道好きにはおススメです。


このように旅館大沼の中だけでも非常に多くの浴室があり、大袈裟ではなく館内で湯巡りを楽しむことができました。




旅館大沼の食事

旅館大沼はお食事もまた魅力。夕食、朝食ともに1階にある食堂でいただきました。


夕食

旅館大沼

こちらが旅館大沼の夕食です。今回は、「一汁八菜・仙台牛の陶板焼き付」プラン。食事の量や内容によって、「一汁五菜」、「一汁七菜」など複数のプランから選択することができます。


旅館大沼

新年早々に泊まったので、中央にはおせち。おせちの定番である蒲鉾や数の子、昆布巻きなどが並びますが、どれもオシャレな仕上がりです。


旅館大沼

今回のプランの目玉、仙台牛の陶板焼き。サシが程良く入った牛肉、野菜、キノコをじっくりと蒸し焼きにし、特製のタレに付けていただきます。

…美味い!サラッとしたタレがとても合いますね。牛肉の脂を吸った野菜も、甘みがあって美味しいです。


旅館大沼

こちらは薬膳鍋。生姜やニンニクなどが効いたつゆで野菜やキノコを煮込んでいただきます。つゆ自体にも味があるのでそのまま食べても美味しいのですが、濃厚なゴマダレにくぐらせて食べると色々な味が楽しめます。


旅館大沼

焼き魚は高級魚、キンキの開き。キンキは好きなんですよねー。宮城県の方言では「キチジ」と言うのだそうです。


旅館大沼

この他にも、お造り(マグロ、海老、鯛、イカ)(左上)、角煮大根の青梗菜添え(右上)、天ぷら(春菊、湯葉巻き)(左下)、地大豆の冷奴(右下)など、豊富な品々が提供され、かなり満腹になりました。


旅館大沼

食事のお供には地元のお酒。地ビールである「鳴子の風」、宮城県内の酒造所で醸造された「天音」をいただきました。「天音」は鳴子在住の音楽家が作曲した「お酒の子守唄」を4ヶ月間聴かせて寝かせた日本酒なんだそう。音楽がお酒にどういった効果を及ぼすのかは分からないですが、甘くて美味しいお酒でした。




朝食

旅館大沼

こちらは旅館大沼の朝食。

ご飯がもりもり進む、「正統派の旅館の和朝食」という感じ。左上の湯豆腐は、地大豆で作った豆腐を、温泉水で煮たもの。温泉の効果なのかは分かりませんが、豆腐がほろほろになるほどに柔らかくなっており、とても美味しかったです。また大粒の納豆も食べ応えがあって良いですね。

美味しいおかずにご飯もどんどん進み、御櫃を空にしてしまいました。




旅館大沼のお部屋

旅館大沼

こちらが今回泊まったお部屋です。1~3名用の小さめのお部屋で、大きさは6畳。この旅館の中では一番リーズナブルな部屋です。Wi-fi、テレビ、ケトルなど必要最低限のものは揃っていました。トイレ、洗面所は共同です。

旅館大沼には他にも3種類のお部屋があります。料金によっては最大6名が泊まれる部屋、トイレが付いている部屋もあるようです。




旅館大沼へのアクセス

車でのアクセス

■東北道の古川ICから国道47号線を通り約40分

■東北中央道の舟形ICから県道56号線、国道47号線を通り約1時間



鉄道でのアクセス

陸羽東線鳴子御殿湯駅から約5分



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|投稿:2022.01.20 | 最終更新:2022.01.20 |カテゴリ: 宮城県

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